川村元気著 『億男』を読んでみて。〈前編〉
こんにちは。
いろいろな人の書評ブログを読んでいて、面白いなと思い、自分も書いてみようとたくさん本を買い込んでみました。
暇な時間に読もうと思っていたら、いろいろなことを投げ出して読書に没頭してしまいました…ヒロです。
昔から僕、読書が好きなんです。
今までいろいろな人の本を読んで来ました。
趣味は読書です。なんて自己紹介で言う人の大半は僕からしたら「それは趣味じゃない」と思います。
「じゃああなた年間何冊読みますか?」って自己紹介の時に聞いてみたら、30冊くらい?と言う答えが返って来て落胆したことがあるからです…笑
今回は題の通り
川村元気さんの「億男」と言う本を読んでみました。
川村元気さんといえば
「電車男」や「おおかみこどもの雨と雪」、「君の名は。」、「怒り」などの映画の製作を手がけ、
2012年に『世界から猫が消えたなら』で小説デビューをし、
映画界、小説界ともに活躍する映画製作者兼作家さんです。
どれも有名な作品なので知っている方も多いと思います。
TSUTAYAをブラブラしていたら大々的に取り上げられているこの本を見て
「猫の人だ」と手にしていました。
秋には映画化が決定しているなど、
春に出版されたばかりですが、これから話題になるであろう一冊だと思われます。
主演は佐藤健くんらしい…見に行こっと
せっかくの書評なので
1000字くらいの一回でまとめて書くと言うのもなんなので、前編と後編に分けて書こうかななんて思っております。
前編では軽くネタバレにならないようにあらすじを紹介して、後編で感想や考察を描きたいなと思っております。
〜あらすじ〜
図書館司書の主人公一男は
商店街の福引で宝くじを当てる。
そして、その宝くじがまさかの3億当選!!
借金を肩代わりし昼夜働く一男は一晩にして大富豪に…
ところが突如として大金を手にした一男はその使い道、保管方法に混乱し、
大学時代の親友で、ベンチャー企業を立ち上げ150億の資産を持つ九十九(つくも)に相談する。
九十九の部屋で夜を明かし、朝目を覚ますと、そこには彼の姿も3億円もない…
「親友に騙された…」そんな思いの反面、「3億を何としても取り返さなくては…!」
一男は九十九とともに会社を切り盛りしていた
十和子、百瀬、千住に会い、九十九の居場所を訪ねるも、誰もわからず…
そんな1ヶ月の間に一男は何度も
「金と幸せ」について考えさせられる。
金で幸せは買えるのか?
お金を持っていることで幸せになれるのか?
さらに借金肩代わりの件で袂を分かった妻・万佐子とよりを戻そうとするも
「お金を手にしたことであなたは○○を失ってしまった…」
※○○はネタバレになりそうなので伏せさせていただきます。
なぜ、九十九は金を持って逃げたのか?
一男は「金と幸せの問題」を解決できるのか?
終始、お金の問題について書いてあるように見えて実は人間のものすごくコアな部分に触れているような繊細な小説でした。
あらすじはここまでにして、
次回の記事で感想を書きたいと思います!
それではでは!